理事長所信・LOMスローガン

第62代理事長 浦上 嵩史

はじめに
 一般社団法人西脇青年会議所は昨年、60周年という大きな節目を迎えました。60歳は人間でいうと還暦の年であります。還暦とは十干十二支が一巡して誕生年の干支に戻る年であり、生まれ変わる年であると言われています。この60周年を迎えられたのも、関係される皆さまのご尽力があったからこそ存続出来ております、改めて厚く御礼申し上げます。
 さて、本年は西脇JCにとって還暦を祝い終えて、新しい暦を刻み始める1年となります。新たな年が始まるにあたり、日本はどのような状況でしょうか。2020年に世界を取り巻くコロナ禍が始まり、人類はかつてない敵と戦う状況下にあります。コロナ禍に加え少子高齢化による人口が減少し、世界に比べ日本の経済規模は縮小しています。また日本各地でかつてない集中豪雨や土砂崩れ等の災害が多発しております。コロナ禍で開催した東京オリンピックですが、統計でみるとオリンピック後に経済が落ち込む「経済の崖」の問題もあります。西脇多可地域も例外ではなく確実に影響を受けており、地域の飲食・小売店を始め企業も深刻な経済的ダメージを受けております。
 このような状況下で迎える新しい年ですが、我々はこれらの課題を置き去りにせず、今後立ち向かっていかなければなりません。特にコロナ禍で人が集まれない環境下ではありますが、その中でもできることを考えていかねばなりません。
価値ある組織であり続けるために
 2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の影響は深く、長期的なものになっています。社業に大きな影響を受けている方もおり、JCどころではないという声も聞かれます。今どきJCは時代遅れではないかとの意見が私の耳にも入って来る時が有ります。
 しかし、本当にそうでしょうか。
 西脇JCは価値ある組織であり続けるために「個」と「チーム」を有効に使い新しい組織へと進化する必要があると考えております。かつて日本JC黎明期に「新日本の再建は我々青年の仕事である、との志から始まったJC運動は地域のため子どもたちのために尽くすことが地域の未来を切り拓く」という諸先輩方の想いがあって成り立っています。
 次世代の責任を担う私たちは、地域のために行動し続ける組織として原点に立ち返り、何を成すべきかを見極めることを行うべきです。そして、ニューノーマルな時代への移り変わりと組織本来の存在価値を生み出し、これからの西脇JCの姿を今こそ確立する時が来たのです。
個人が輝く
 「新しい組織へと進化」するためには誰かに問題解決を求めるのではなく、自ら課題に対して考えチームで動き成し遂げる必要があります。またチームは個人を尊重し共に成長していかなければなりません。
共に栄えるから共に存在できる
このコロナ禍により、大きく世の中が変わったのは皆さん承知の状況です。私は理事長の職を拝命し、この状況化で行える活動を模索している時とある言葉を思い出しました。数年前、社業に悩み自分がこれから進むべき道は何なのか悩んでいた時、とある温泉街にこの言葉が記してありました。
 「共栄共存 私たちは共に存在するから共に栄えることが出来るのではありません。それぞれの温泉宿が切磋琢磨し、自分達が栄えることでお互いが存在できるのです。」
 本来の四字熟語「共存共栄」の意味であれば、二つ以上のものが互いに敵対することなく助け合って生存しともに栄えること。「共存」は二つ以上のものが敵対することなく、生存したり存在したりすること。 「共栄」はともに栄えることと記されています。この言葉に対比する「共栄共存」の意味になりますが私はこの言葉に衝撃を受け、今でも大切にしております。
数年の時を経てこのような社会情勢下になり今まさに「共栄共存」が求められる世の中ではないでしょうか。一度自らを振り返り、自己を高め栄えることでお互いに存在できると私は考えております。政府に頼る、首長に頼る、誰かに頼ることが難しい昨今、大切なのは、自らの能力、発信する力、何かをしたいかがわからないがただエネルギーにあふれている、それらをJCという舞台を使って広げていくこと。
 
 私はこの状況下だからこそ「共に栄えるから共に存在できる」自らが成長し皆が輝ける組織へ、そして地域が輝くJC活動を大切にしていく想いです。
自ら成長し皆が輝ける組織へ
 黎明期「新日本の再建は我々青年の仕事である」の志から地域ネットワークを60年間積み上げてきた歴史ある西脇JCには、コロナ禍である現在の状況を打破する潜在能力を秘めていると思います。私は個々が輝くことで組織が輝くJC活動を進めていきたい考えです。 
地域へ開かれた組織へ
 地域のため、社会のために私たちはどう行動すべきでしょうか。地域の困り事に耳を傾けて行動を起こす事も青年経済人として重要です。また、地域の困り事に対して発信をしていくのも我々の使命だと考えます。情報化社会において、今までの手法では西脇JCの活動が埋もれていないか私は危惧しております。開かれた組織であることで活動はさらに輝く、私たちはコロナ禍だからこそ、デジタルを駆使し行動を起こしていきます。
女性が輝ける組織へ
 我々西脇JCにも女性会員が増えてきたことで新しい時代を迎えていると私は感じております。皆様、SDGsの事はご存じでしょうか。SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であり、17の大きな目標とそれらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。日本JCでも早くからSDGsの活動に取り組んでおります。私はSDGsのゴール5「ジェンダー平等を実現しよう」を推進し、女性が輝ける活動を進めていきます。
結びに
 私は西脇で生まれ育ちましたが、地方での生活が嫌で県外へ進学致しました。そして他LOMのJCを経験し、不思議なめぐりあわせで西脇JCに入会致しました。西脇JCに入会するまでは今後JCの活動はするつもりはありませんでした。しかし、入会してみると地方がかかえる問題、組織運営の難しさや自分の器など気付かされる事が多々ありました。何よりJCメンバーが街の問題に真摯に取り組み、行動を起こしていることに感銘を受けました。
 私は裕福な2、3代目でもありませんし、立派な家柄の名家出身でもございません。しかし、1962年創立から60年余りの歴史ある西脇青年会議所理事長の職を与えられる機会を頂き、誠心誠意取り組んで参りたい所存であります。2022年度は西脇JCにとって還暦祝いを終えて、新しい暦を刻み始める1年であります。コロナ禍での状況下ではありますが自分を信じ磨くことが皆の成長に繋がり街のためになる、西脇JCはこの難局も乗り越える事が出来ると確信しております。

2022年度LOMスローガン

共栄共存〜共に栄えるから共に存在できる〜

第62代理事長 浦上 嵩史

西脇青年会議所はSDGsに取組みます

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。我ら西脇青年会議所としても、持続可能な社会にしていくために、SDGsについて様々な取り組みを進めております。