理事長所信

理事長所信/2016年度


一般社団法人西脇青年会議所
第56代理事長 橋本幸治

はじめに

半世紀以上も前に青年会議所が誕生し、その運動は全世界に広まっていきました。そして私たちが住むこの地域にも志高き先輩方によって西脇青年会議所が生まれ、今年、創立55周年という節目の年を迎えます。55年という長きに渡り引き継がれてきた運動に敬意を表すとともに私たちもまた次代へ引き継いで行かなくてはなりません。

しかし、時代とともに青年会議所を取り巻く環境は変化し、社会が不確実性を増し、インターネットが世界を変え、コミュニケーション能力も低下し、自分に自信を持てず、私たちは進むべき方向性を見失っているかにみえます。このような時代であるからこそ青年会議所も改革をする必要があります。日々刻々と変化する時代の中で、その時代に合った組織運営、地域に求められる運動を展開していくべきだと考えます。

西脇青年会議所が加杉野地域になくてはならない存在になるためにも私たちは今、考え、行動し未来を見据えた活動をしなければなりません。

青年経済人として

青年会議所メンバーの多くは中小企業で経営に携わっていますが、政権交代以降、景気が上向き、アベノミクス効果や2020年東京オリンピック効果などにより、日本に元気が戻っている様に見受けられます。しかしながら、消費税増税、TPPなど景気を左右する課題も色濃く残っているのが現状です。さらには、日本の景気が回復したとしても、地方への効果は一足遅れるのが常であります。今、私たち地域を担う企業家として今何が必要でしょうか。私は経済人としての資質の向上が不可欠であると考えます。好条件の中にいたとしても判断を間違えれば、企業の成長に結びつけることはできません。しかし、どんな逆境にあったとしても、企業価値を高め適切な判断力をもってすれば、その逆境を乗り越えられるはずです。また、私たちのように地方の地域企業においては、地域との密接な関係を築くことも大切であると考えます。コミュニティ・リレーション・アプローチ。つまり地域と密接に関わり、地域経営に通じてこそ、地方における企業価値は高められるのです。

そして、経済人としてのスキルを向上させると同時に、一般常識やコミュニケーション能力などといった社会人としての教養を向上させなければなりません。そして、企業においても地域においても頼られるリーダーとならなければなりません。

私たちは、JAYCEEであると共に青年経済人の集まりであります。日頃、私たちは常に自らの企業の事を考えなければなりません。それは、私たちの生活の基盤であり、企業が発展することにより社会への貢献にもなっているからです。私たちが青年経済人として自覚し、自信を持ち企業運営ができるように事業を行うべきと考えます。業種や分野の枠を超えて、メンバー同士で学び、経営資質の向上を目指しましょう。それが自身のためになり、まちへの貢献に繋がると信じます。

地域のために

行政はこの地域の経営者であり、自治体の運営をする中で、様々な施策や取り組みをしています。まちづくりとは、ひとづくりであり、経済の発展であり、この地域に住む人たちの笑顔こそが「明るい豊かな社会の創造」へ繋がる基礎だと考えます。しかし地域を外から変えるのは至難の業です。まず、地域の構成員である私たちJAYCEEが内発的に変えていかなければならないと考えます。地域を内側から刺激し、より良い方向にリードする"ソーシャルイノベーター"こそ、これからの時代に求められる人材であり、私たちに求められているところです。行政にしかできない事業もあり、民間だからこそできる事業もあり、官民が一体となって取り組むべき事業があるはずです。そのために常に地域に何を求められているかを考えなければなりません。

信頼し合える仲間

メンバー一人ひとりは、入会した経緯も目的もそれぞれ違います。そして青年会議所にメンバー自身が期待すること、求めていることもまたそれぞれ違います。もちろん青年会議所としての目的は「明るい豊かな社会の創造」でありますし、組織の一員として全員がその目的に向かって活動することが重要なことです。やらされるのではなく率先して活動に参加しなければなりません。

メンバーにはそれぞれに考えがあり意見があり、時としてまとまらない時もあります。それでも大いに議論すべきです。いろんな角度から見るために委員会があり、理事会があり、メンバーがいるのです。自分ではおよそ持ち得ない視点を持っていて、それと触れ合えることでメンバーそれぞれの思考の幅が広がり、より良い運動に繋がる議論ができるのではないでしょうか。いろいろな価値観へ触れる事が「自己の確立」へと繋がりそれが一生の財産になるという事です。お互いを尊重し合い議論する中で刺激が生まれるのです。失敗しても構いません。思い切ってやろう。人は助け助けられ生きていくのです。そしてそこにはかけがえない友情が芽生え、かけがえのない経験が待っています。青年会議所での活動は必ず自分を成長させてくれます。お金では買えない経験をさせてくれます。自分の成長のために、勇気をもって踏み出す一歩が大切です。

また、私たちは信頼関係を築く上でルールを守る事が大切です。どの社会でもルールがあり、秩序がなりたっており、このルールを守る術も身に付けねばなりません。簡単なルールですが「時間や約束を守る」「愚痴を言わない」「人の気持ちを感じる」などといった「誠実な心」です。私たちが最高の仲間だと確信しあえる事が明るい未来へとつながります。仲間は財産です。仲間を信じましょう。

地域の宝

いつの時代も子どもたちはまちの宝です。

先祖や、両親たち先人がこの地域を守り続けてくれました。そして今、私たち青年が子どもたちのために未来を切り開き次の世代へバトンを渡さなくてはなりません。私たち世代は自由に夢を描き、将来に希望を持ち、子どもらしくこの地域で育ててもらいました。子どもは子どもらしく夢に溢れ、何事にもチャレンジし、失敗と成功を繰り返し成長していくことが大事だと考えます。その成長こそが未来を担う青少年の育成であり、地域リーダーの育成に繋がると考えます。そして、我々は自らが「大人とは何か」を改めて学び、子どもに「人生の先輩」として接する一面を身につけなければなりません。子どもは自分たちと接する大人の姿を見て学び取り成長していきます。だからこそ、子どもたちに接する大人たちの責任はいつの時代においても重要なのです。

すべての子どもには無限の可能性が秘められています。子どもたちが大きな夢に目を輝かし歩みをすすめ、心豊かな人間として成長することこそが未来の力と成り得るのです。

仲間をふやそう!

会員の減少は、組織運営においても今後の青年会議所の未来にとっても大変危惧される問題です。今年度は会員数22名でのスタートとなります。会員拡大は常に継続されてきましたが、青年会議所は40歳で卒業する団体です。卒業がある以上、会員拡大は常に継続しなければなりません。ただし、青年会議所に魅力を感じ本人が入会したい、企業としても入会させたいと思われるような団体であり、会員自身が魅力ある人間でなければ会員拡大を実行できません。

青年会議所の魅力ってなんでしょうか。誘ってくる人が迷っているようでは入ってくれません。会員自身がこの課題を考え、JAYCEEとして経済人として魅力ある人間に成長し、憧れを持ってもらってこそ、入会したいと思うのではないでしょうか。まずは我々が学び、輝き、自信を持ちましょう。そうすれば必ず仲間はふえるのですから。

結びに

私にはたくさんの人生の分岐点がありました、その時その時決断をして道を選択し自分で歩んできたと勘違いしていましたが、思い返せば常にその選択の時には、家族の応援であったり、仲間の助言であったりと、様々な人との関わりが今の私を形成しています。家族や仲間は宝物です。その宝を守るためにも自己の品格や資質を向上させなければなりません。

未来は私たちに掛かっているのですから。

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次回例会のご案内

2016年度 12月例会

懇親例会

開催日時 2016年12月4日(日)
17:00開会
開催場所 西脇ロイヤルホテル
内  容 家族も含めた懇親例会(食事・催し)を行う。 食事:和洋ビュッフェスタイル 催し:藤田氏(明石青年会議所)によるパフォーマンス・家族紹介 藤田氏進行による家族対抗ビンゴ大会 お土産:子供さんにはお菓子詰め合わせ、メンバー事毎にクリスマスケーキ ※非公開
担  当 交流広報委員会
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