理事長所信

理事長所信/2014年度


一般社団法人西脇青年会議所
第54代理事長 黒崎晃史

はじめに

戦後、ひとりの青年経済人によって青年会議所の灯が灯され、その灯は全国を駆け巡り、750もの燈火となった。

しかし、その過程で失われたものがあったのではないだろうか?その燈火は現在698と減少の一途を辿っています。

JCしかない時代から、JCもある時代になったといわれるようになって久しく、世論では、JCは庶民的な組織となり大衆化したと言われている。

では、なぜ、JCは無くならないのだろうか?それはきっと、その目的が、まだ、なされていないからでしょう。JCでなければならない存在意義がきっとあるはずです。

我々、JAYCEEの目的は「明るい豊かな社会」の実現です。

我々、青年会議所運動の目的は活動(ボランティア)ではありません。事業を行うことでもありません。このまちが今、何を欲しているのか、求めているのかを徹底的に調査、研究し運動を起こすことなのです。その運動の最初の一石を投じることを目的としているのですから。

一体感を持って

近年、業績がいい企業ほどエンゲージメントが高いと言われ、重要視されつつあります。エンゲージメントとは、組織の一体感のことです。自分の勤める会社をまるで自らが経営する会社のように思い働く。高度経済成長期の日本の企業はまさしくエンゲージメントが高かったのではないでしょうか?

私たちもエンゲージメントを高めることが出来ると思います。委員会構成表に基づきメンバーを配置していますが、その枠を超えて、すべてのことに協力し目標に向かって行けるそんなLOMにしたいと考えます。

そのためには、まず、目的を達成するための目標を立てることが重要です。JCは「明るい豊かな社会」という目的を掲げています。しかし、メンバー個々にそれぞれ考えがあり、青少年育成が大事だと考えるメンバーもいれば、ひとづくり、まちづくりが大切だと考えるメンバーもいます。そのため、メンバー間の一体感を高めるのに、弊害が生じているように思います。今年度は、目的の前に目標を設定することの重要性について取り組みたいと思います。この目標を達成することが、目的を達成する第一歩につながると考えます。そして、その目標こそがLOMに一体感をもたらし、私たちが担わなければならないものが何であるのかを導き出せると信じています。

組織運営

11年前、私が入会した時に感じた例会でのあの張りつめた空気。「明るい豊かな社会」を構築しようと崇高な精神で活動されていた先輩方を見て、憧れを抱き、同年代の仲間からは刺激を受けたことを覚えています。

しかし近年、入会当初感じた、メンバー同士の結束や人間関係が希薄になってしまったように思います。委員会、理事会などの縦、横の繋がりが強固であって初めて例会、事業など、メンバー全員の意思が一つになり成功を収めることができるのです。やることに対して、何故するのかをきちんと理解し仲間たちといろんな議論をする中で本当の一体感が生まれるのではないでしょうか。そのためにもメンバー全員で取り組める運営を心がけることが重要です。そして、あの、緊張感ある例会が行えるように取り組んで行きます。

勇気をもって

会社や組織を運営していく中で、やってはならないことは現状を維持しようとすることではないかと考えます。それは、すなわち、立ち止まることを指しそこで成長もストップしてしまうからです。立ち止まっていても同じ景色しか見えません。振り返っても一度見た景色しか見えません。勇気を持って、一歩踏み出し新しいまだ見ぬ景色を見に行きましょう。自分の殻をぶち破ってみましょう。今までやってきたことを漠然とやっていてもなんの成長も見込めません。

友情

JCのなかでこいつとは一生涯付き合っていこうと思える親友がいますか?

私にはいます。その人たちは、私が困っていれば、損得勘定なんて抜きで必ず助けてくれるでしょう。また、その人たちが困っていれば、私は必ず手を差し伸べるでしょう。その絆は、ただ例会に来ているだけでは生まれるものではありません。事業、例会、委員会などに本気の意味での参加で生まれるのです。ただ参加、では決して生まれないのです。先輩方を見てください。ご卒業されても、今なお続くあの団結力には只々驚かされるばかりです。それもきっと、現役時代に全力でJC活動をする中で育まれたものであると思います。ある先輩がおっしゃられていた言葉が思い浮かびます。「現役で活動していた頃は思わなかったけど、JC卒業して初めてJCの良さがわかった気がする。俺の周りにはこんなにも仲間がおったんやって、一生懸命やってよかった。」と。

お金にはならないけど、一度、全力で取り組んでみよう。JCを真剣にしてみよう。それができたならば、お金に変えられない人生の宝物がきっと待っています。

会員資質向上

JCに入っている以上、我々が何のために活動をしているのかということを理解しなくてはなりません。JCの本質をメンバー全員が理解することで、メンバー全員のベクトルを同じ方向に向けることができるのです。一人でもJCの本質、目的が理解できない違うベクトルを持つメンバーがいれば、それは十分な活動をする上で障害となるのです。

熱い思いを持った人に人は惹きつけられるのです。私たち全員が熱い思いを持ち運動をすることで、きっと、まちの人たちを巻き込んだJC運動が出来ると信じます。

結びに

この2、3年が一般社団法人西脇青年会議所の行く末を占う分岐点に立たされていると思います。私はこの一年をかけて、メンバーの意識改革に取り組むとともに、まちのニーズに応えるため、調査、研究し、メンバーと議論を重ね活動内容を見直し、地域に必要とされるJCであるために邁進していきます。そうすれば、自ずと、志高い新メンバー獲得にもつながると信じています。

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次回例会のご案内

2014年度 12月例会

卒業懇親会

開催日時 2014年12月13日(土)
17時30分集合/18時30分開会
開催場所 レストランハウス花屋敷
内  容 今年度卒業生の卒業式、1年間協力してくださった家族を招待して懇親会を行います ※非公開
担  当 加杉野・人づくり委員会
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